革のお手入れについて

使用している革について

tiny fish company の製品は、「植物タンニンなめし」の牛革を使用して、製作しています。
植物タンニンなめしの革は、時間と共に色や艶が変化するのが特徴の1つです。
使うほどに革が柔らかくなっていき、自分だけの経年変化を楽しむことができます。

なめしとは、「皮を革にする」重要な工程で、植物由来の渋(タンニン)のみを使用して作られたものが、植物タンニンなめしの革となります。
タンニンなめしの革を作る工程においては、自然由来の材料が使われており、化学薬品は使用されておりません。
また、手間もかかり、少量ずつしか製作することができません。
鞣し加工を行う職人(タンナー)の技と経験が凝縮された、環境に優しい貴重な革を使用しています。

原皮は、天然の自然素材であるため、成長環境による個体差は必ずあります。
傷、血筋やトラ(シワ)がない革はほとんどなく、シボの入り方や革の表情はそれぞれ違います。
製品作りは、革の中で製品に適したいい部分を使用して行っておりますが、まれに傷が入る可能性もございます。
また、革の表情をお選びいただくことはできませんので、傷なども個性の1つとして、製品をお楽しみください。

弊社では、主にイタリア、日本のタンナーによって生産されたオイルレザーを使用しています。

お買い上げ直後のお手入れ
お買い上げ直後のお手入れ

tiny fish company の製品はタンニンなめしのオイルレザーを使用しています。
革に上質なオイルがたっぷり含まれているため、購入時の特別なオイルケアは不要です。
小さなキズがついた場合には、指で軽く揉むことで目立ちにくくなります。
ケア剤をご使用になる場合は、つけすぎにご注意ください。
革が必要としている油分、水分を超えてしまうと、肌触りが悪くなり、素材の良さが半減してしまう可能性がございます。

普段のお手入れ
普段のお手入れ

柔らかい素材の布で乾拭き、もしくはブラシをかけてあげてください。
布は「柔らかめの綿などの素材」または「クリーニング用クロス」、ブラシは「馬毛ブラシ」がおすすめです。
力をかけずに、軽く、優しく「磨く」イメージで、きちんとほこりを取り去ることが大切なポイントです。
乾拭きやブラッシングは日常的に行ってあげてください。

乾燥を感じたら

革が少し乾燥してきた、もしくはしっとり感がないと感じた時は、オイルケアを施してあげてください。
オイルケアを行う前は、まず布やブラシで表面をやさしく拭き、ほこりや汚れをきちんと取り除いてから、お手入れを始めてあげてください。
ケア剤は直接製品につけずに、つけすぎに注意して布に少量取り、ならしてから、軽い力で浸透させるように拭いてあげてください。
あらかじめ、目立たない箇所で「シミにならないか」など、お試しになられてからのご使用がおすすめです。
ケア後は、直射日光や強い熱は避け、陰干しでしっかり乾燥させてからご使用、または保管してあげてください。
ケア剤を使用したお手入れの頻度は、月1回程度が理想的です。

布にケア剤を少量取ります
1. 布にケア剤を少量取ります
ケア剤をなじませます
2. ケア剤をなじませます
軽い力でケアをします
3. 軽い力でケアをします
防水スプレーのご使用について

水濡れ防止として、防水スプレーを使用する事も対策の1つです。
弊社では、商品お届け時にはクリームや防水スプレーは施しておりません。
また、防水スプレーは水滴除け効果だけではなく、汚れがつきづらくなる効果もあります。
日常ご使用になる中で、製品に汚れがつくことが気になる方には、おすすめです。
一方で、表面をコーティングすることで、経年変化が緩やかになるという事例もあります。
この点に関しては、経年変化をより早く楽しみたい、などの個人の嗜好もありますので、お好みでご使用ください。

[参考]
革に防水スプレーを使用し、1時間経過したもの
防水スプレーをかけた革は水をはじきます。
水滴は染み込みません。
水滴を1時間放置した後、拭きとったところ。
水滴の跡を確認できます。
1時間経過後、水滴の跡は乾いて消えました。
シミは発生しませんでした。
※以上は参考例です。すべての革において、同様の結果が得られない場合もあります。
濡れてしまった場合、色落ちについて
濡れてしまった場合、色落ちについて

雨などで濡れてしまった場合は、できるだけ早く、乾いた布で水分を拭き取って、乾かしてあげてください。
タンニンなめしの革は水分に弱いため、シミの原因になる可能性があります。
また、タンニンなめしの革は、染料を使用して作られています。
顔料ではないため、革や洋服が水に濡れた場合、色落ちしやすい特性があります。
水分にはお気をつけて、製品をご使用ください。

保管について
保管について

ホコリ除けのため、柔らかい素材の不織布や布でカバーしてから、直射日光の当たらない風通しのよい空間に収納することで、湿気による劣化を防ぐことができます。
また、湿度が高い場所に保管すると、自然の素材のため、カビが生えてしまう可能性があります。
製品を長期間使用されない時は、通気性のよい場所に保管してあげてください。
※ビニール素材の袋などは通気性が悪いため、保管には適しておりません。